ブランドストーリー

“パーソナルフィット”を求める
時代のパンプスへ

革靴を履くことを、幼時からきちんと歩けるためのしつけとして教えこまれるヨーロッパなどに比べて、革靴での生活の歴史が浅い日本では、靴メーカーやブランドの靴型は時代に流されない確固とした不変の型ではなく、トレンドをいちはやく採り入れて次々と変化します。
以前は、日本の女性にとってパンプスは、足の長さのみでサイズを合わせ、どこかが苦痛でも我慢しながら1日中履くものと思っている方が多かったのです。

そんな革靴業界と消費者の間にも、新しい変化の波が訪れます。
ファッションのカジュアル化が進み、誰でもが自分に合うモノを求められる時代へ。
本革のパンプスにも “足指が痛くない”“履きやすい”“歩きやすい”といった履き心地を求める声がより多く聞かれるようになってきました。

革靴業界をめぐる環境から未来
を見通して

消費者にとって、疲れにくいスニーカーや3サイズのみでもエコノミカルな合皮製靴、楽なフラットシューズといった選択肢が増えるなかで、パンプスも履き心地のよさを求められる時代になりました。

パンプスの製造に関わっている各種専門メーカーも多く参加する「全日本革靴工業協同組合連合会」は、日本の女性たちに向けて、足に優しく美しいパンプスを提供できる、これまでにない仕組みをつくることで、消費者の利便性向上と、同時に産業の発展をもたらそうと、国や研究機関と協力して「足入れの良い革靴プロジェクト」事業を立案。

科学的手法による実験によって履き心地のよさを裏付ける研究開発が2011年からスタート。2014年には、それまでの研究成果を使って、パンプスをスムーズに受注生産できる事業のフレームづくりをゴールに、ロードマップを描き、2016年に革靴認証事業がスタートしました。